事業継承のポイントは何をバトンとして渡すか!

受け継ぎたいことを整理して渡す

事業継承で難しいのが何を受け継いでもらうかと言うことです。長い間優良企業として君臨している企業は、この点がはっきりしています。企業の財産は資金や建物ではなく、人だと確信しているために人を残すことを重視しているのです。人を残すということをもっと具体的にいうなら、スピリットを残すことです。長年培った経験や成功した体験などは重要ですが、スピリットの方が企業の根幹を示すものでしょう。どのようなときもスピリットを基準に舵を切るからです。例えば、薬で世界中の人を救いたいというスピリットを持つ企業の場合には、世界的な流行を止めるために無償でワクチンを配布したという例もあります。企業には利益追求が求められますが、それだけでは従業員も取引先もついてはこないのです。企業のスピリットに共感した人が長年支えてくれることになります。

良いことばかりではなく悪いことも教訓として残す

スピリットを受け継ぐことは重要ですが、良いことばかりではなく失敗談も受け継ぐことが大切です。成功からは学ぶことが少ないですが、失敗からは多くの教訓を得ることができます。その教訓を経験と共に残すことで、受け継いだ人が学ぶ機会を作ることはできるでしょう。また、教訓をスピリットに反映して、新しい形のスピリットにしていくことも可能です。このようなことを事業継承で受け継がないと、失敗を繰り返す企業になることが少なくありません。そうならないように成功談も失敗談も残すことが大事なのです。また、失敗の当事者に当時の話をしてもらうということも良いでしょう。受け継ぐ側に現実味のある話として伝わります。

家族経営の会社で事業承継を検討する際、業務に精通した外部採用の会社幹部を承継候補者とすることが考えられます。